「ソラユメ」感想

ソラユメ(PS2)の感想です。





夏休み残り1週間のある日。
普通の高校2年生である守永皐月は、両親が旅行へ出掛けたその日、蔵で怪しい指輪を見つけます。
その指輪をはめると突如、指輪に封印されていたらしい悪魔を名乗る人物が現れました。
探し物があるという悪魔、ルーエン。彼が探しているのはヘリオトロープという、破滅の指輪。
なし崩しに協力することになる皐月でしたが、それはこれから起こることのほんの始まりに過ぎませんでした。
どこか不思議な人たちとの出逢い、親しい人の意外な一面、段々と崩れていく日常。歪んでいく現実、夢の果てにあるものは……。


既にPSP移植されている本作ですが、私が買ったのはPS2版です。
システムはオーソドックスなAVGなので、目立った不便はありません。
選択肢で自動簡易セーブされるのは、うっかりしやすい私にとってはとても嬉しいシステムでした。間違ってもすぐ戻れます。
キャラクターもみんな魅力的です。良い意味でひと味変わったキャラが多いような?
サブキャラもかわいいので、使い魔エンドないのが悔やまれますね。ケット・シーが特にお気に入りです。ふかふかしたい。立ち絵ないけど森本先生なんかも好きです。
アイキャッチのちびキャライラストも良かった。
とってもシリアス展開なのに面白いちびキャラアイキャッチが表示されたりして、ほっと息抜きになりました。暁ルートでの成金風刺画(お金を燃やして足元を照らしてあげる、というアレです)はなんでだよwwと思いつつ爆笑しました。
立ち絵が左右に動くのも地味に面白かったです。半分しか見えてなかったり、ドアップになったり。コミカルな演出が好感。

OPとEDの曲も実に良く、歌詞も世界観にあってます。最初は「ん? こういう雰囲気なの?」と少し意外に思ったんですが、クリアした後に聴くと……いろいろ思い返して切なくなりました。

おまけの充実度も嬉しい。
シーン再生、CG閲覧、サウンドテストなんかは王道だとして、特筆すべきはおまけドラマ。
音声のみなんですが、これまたいい感じに暴走してます。いわゆるシチュエーションパロディドラマというのか、黄門様ご一行だったりオタクだったりコスプレイヤーだったり……とにかく大笑いしました。
特に腐女子設定の山瀬と水窪。水窪(CV.津田さん)の熱いルーエン×暁語りがもう……上手すぎるww
カウントダウンボイスや、CGコメントなんかもあったりして、文句なしの充実度です。



次に惜しい点。

ボイスが入ると同時にBGMがボリュームダウンするのですが、これはいらなかったです。ボイスとBGMの音量は個別に変えられますし、そのままでも充分聞こえるので。
せっかく曲が盛り上がっているのに一々水を差されるように感じてしまいました。
曲自体は良かったのにもったいない。

既読テキストや選んだことのある選択肢の色が変わる、というシステムがないのでちょっと不便でした。地味ですけど、選択肢ゲームでは結構ありがたいんですよね。
本作は細かいシーン再生にも対応しているので、余計に欲しいなあと思いました。
あと既読スキップは早くていいです。が、何度かボタンを押さないと止まらない点はアワアワしてしまいました。コントローラーが悪いのかな?
間違ってスキップを押しちゃう→なかなか止まらない→バックログで読み直す、ということが何度かありました。うっかりし過ぎですね。


タイトルに込められた意味、本人ルート以外でのとある人物の台詞や行動……いろいろ考えるととっても切ないんですが、そこはちょこちょこ入っているギャグで少し中和され、とてつもなく悲愴にはなっていないところが絶妙ですね。
キャラ別シナリオもよく読むと微妙に絡み合っていたりします。あるルートで言われたことが、本人のルートで果たされていたり、謎が判明していたり。一度クリアしてから再度プレイすると、新たな発見があると思います。

以下はネタバレ。

朝峰のエンディングは深読みするとすっごく切ないんですが、あれはこうだったら良かったなという夢ではなく、現実なんだと言い聞かせています。朝峰が最後に見た空夢だとしたら、しっくり来るけど切なすぎる……。・゚・(ノд`)・゚・。
最後にやった流れが朝峰→餘部なので、2人にかなり感情移入してしまいましたよ。他ルートでのこと考えるとさ……餘部は特に。お菓子を勧めまくった理由とか暁ルートでの「君が好きだったよ」とかもう泣くわ。
胡散臭いなーと思ったのが本当に申し訳ない

あと水窪ルートで、皐月のこと忘れてるのに信じてくれる山瀬が格好良すぎです。うっかり惚れる。
水窪ルートでは、皐月の記憶が消されるまでずっと「鈴菜が離れたくないのは皐月で、水窪に盗られそうなのが怖い」んだと思ってました……鈴菜が水窪を好きっていうのも、「山瀬君は皐月が好きだから、私が水窪君と恋人になればいつまでも4人一緒にいられる」的な考えからだと。どんだけだよ



一癖ある攻略キャラクター、そこはかとなく漂うホラー感が、乙女ゲームにはあまりない感じで面白かったです。ゲームとしては普通なのに、なぜか新鮮に感じたのはその辺が起因してるのかな。
根本は同じでも、キャラによって様変わりするシナリオのおかげで飽きずに遊べました。
バッドも結構容赦ないものが多いです。
普通の女の子主人公・現代舞台で、こういうバッドが多いのは意外でした。ゲームをやれば納得出来るんですけどね。
最初は現代ファンタジー風味の普通の乙女ゲーだと思っていたので……一人はともかく、まさか他のメンツもああ来るとは。まあそこがいいんですけど!
ゲームの舞台は8月後半なので、時期的にもぴったりですよ。





ソラユメ
拓洋興業
2008-06-19

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不憫な若い者達最初は ...
完全に泣かされました ...
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こちらはPSP版。追加要素あり。(ED後日談、過去話など)

ソラユメ portable
拓洋興業
2009-05-28

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皆良いキャラ私的にと ...
良かった!全員のエン ...
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