「二世の契り」感想

二世の契り(PSP)の感想です。






普通の高校生活を送っていた白羽真奈(名前変更可能)。
ある日、人を捜して上杉謙信縁の泉へ訪れた真奈は、不思議な稚児を見かけます。
泉の中で泣くその子を助けようと足を踏み入れると、途端に水の中へ引き込まれてしまいました。
「あの方を助けて」という言葉と共に消える稚児。
そのまま白い光に包まれて、気が付いたとき……そこは戦国の世でした。
どうやら稚児の言う「あの方」は上杉政虎(謙信)のことらしく、あれよあれよという間に「毘沙門天の御使い」として迎え入れられる真奈。
そして謙信や彼の周りにいる人たちと触れ合ううちに、真奈自身も自然と彼を守りたいと思うようになります。
とはいえ戦う術もない女子高生。戸惑い、ときには傷付きながらも、真奈は出会った優しい人たちを守るため、そして元の時代へ帰るため奮闘することになるのでした。


背景が綺麗で、動きがあるのは良かった。水面や炎の揺らめき、雲の流れがあると一気に雰囲気が出ますね。
立ち絵、イベントCGも全体的に美しいです。目パチ、リップシンクがあるのも良かった。あと武器を構える立ち絵が誰も彼も格好いい。
キャラクターボイスもみんなあっていて、特に渋い系の声優陣がさすがという感じでした。

用語帳登録対象の言葉が出てくると、方向キー下を押せば一発で意味が分かるので便利です。(違う言葉が出て来てしまう箇所もありましたが……)

一度プレイした章は自由に選択できる北越軍録が便利。
好感度がある程度割り振れるのもいいですね。おかげで好感度不足バッドエンドも見やすいです。
いちいちセーブデータを残さずとも済むので重宝しました。
クリアしていくとイベントが増える仕組みも嬉しい。
気に入ったシーンでスクリーンショットが撮れるのも、PSPならではの利点です。(PSPの壁紙にできます)

システム面はクイックセーブ・ロード、既読・強制スキップ(選択後も継続するか否かも設定できます)、欲しい要素が揃っていて、充分快適でした。
読込はちょっと遅めかな? と思いましたが、メディアインストールすればもっと快適だと思います。インストールはせずにプレイしましたが、大して気になりませんでした。

シナリオについてですが、死亡フラグたてる人多すぎます。
翠炎なんかもう共通ルートから死亡フラグびんびんでどうしようかと思いました。
あと主人公からの告白ばかりなのは立場上仕方がないのか、ただヘタレなだけなのか判断に悩むところw
そこまで言わせんな馬鹿!という人の多さったらないぞ!
なので告白シーンはときめきというより緊張でした。


次に、惜しい点。
一部を除いて同じ流れになるので、戦局や敵同士の会話なんかはルートは違っても同じだったりします。
それはまぁいいのですが、まったく同じなら既読スキップできるようにして欲しかった。
微妙に違うシーンだったらどうしようと思ってしまって、強制スキップするのは抵抗があるんですよね。

舞台設定のせいかバッドエンドも結構あるので、エンディングリストが欲しかった。
ちゃんとイベントCGがつくバッドエンドもありますし、バッドも埋めたい派なんです。
あとイベントCGはどれも綺麗ですが、何度か「え、ここで一枚絵?」とか「なんでここで絵がないんだよ!」と歯噛みするシーンがいくつかありました。キスとかお姫さまだっことかそこは押さえとかなきゃダメだろ! 鉄板だろおおおお!!
全体的に恋愛面は薄味な印象でした。異世界トリップ+戦国時代ということで濃ゆいシナリオを期待しすぎたかも。
戦も含め、盛り上がりが少し足りない気がします。

エンドロール後エピローグの挿入歌はいりません。
曲自体はいいのですが……どちらかというとポップでノリの良い曲なので、エピローグBGMとしては違和感がバリバリです。
あとどうしてもツッコみたいのが、グッドエンディングコンプリートで現れるCG。
なんでただの風景(泉のみ)やねん!
そこは集合絵とかにしようよ!
「プレイしていただきありがとうございました」的文章に、なんだか少し現実に引き戻されてしまいました。マジ斜め上。

以下は個別の感想。ネタばれにつき反転文字。

・暁月は翠炎との絡みが多めでしたね。
翠炎は前述のフラグ通り死んでしまうし……いや、PV見て死ぬことは分かってましたが。
暁月エンドを見た後は翠炎の真相が気になって、翠炎ルートを速攻でやりました。
エンドは現代も残留も幸せそうで何より。


・翠炎ルートは、主人公を殺そうとするくだりとかが切なくて辛かったです。
身体が悪い(死亡フラグ乱立)上に、敵味方に分かれて~というシチュエーションで切なさ倍増。
立場上難しいとは思いますが、残留してのんびり暮らすエンドも欲しかった。
転生エンドで納得はしてるけど、あの時代の「翠炎」も幸せにしてあげたかったなぁ。


・秋夜はクールでストイックかと思いきや、甘い物を前にすると我を忘れてしまうところで笑いましたw
毒で寝込むイベントは、瑠璃丸とおサルさんも含めて萌えた。
エンディングはこう、なんていうか……これで終わるの!? って感じで消化不良です。
自分の気持ちと鱗童子との決着はついたけど、現代へ帰る帰らないはあんまり触れてなかったような……異世界トリップ設定の萌えどころなのに。
現代エンドも欲しかった。むしろなぜないんだ。


・雅刀はすげー素っ気ないかと思えば、たまに優しかったりしてときめきます。まさか序章で名前だけ出て来たまーくんだとは……彼が15年前に飛ばされた理由を聞いて「水輪ひでえええ」と思ってしまった。水輪さんマジスパルタ。鬼過ぎるよ。
刀儀さんとの別れが辛かったです。「親父様!」には泣く。
現代人オチなのにちゃんとした現代エンドないのかよ! と思いましたが、15年も経ってちゃあ仕方ないかもなぁ。現代雅刀も見たかったんですが。
真相を知ってからはつい構いたくなる人その一。


・弥太郎は、なんというか刀儀さんとは違う意味でこれぞ親父キャラ! という感じでした。
寝首を掻いてみるか発言や、怪我したときの過保護っぷりがかなり良かっただけに、もうちょっと弥太郎が主人公に恋愛対象として心惹かれている描写が欲しかったかな。
ラスト間際の主人公の猛アプローチに陥落しただけに見えてしまったw


・刀儀さんは一番年上なのに一番不器用っぽい感じがたまりませんね。
現代エンドは泣いた。悲しいとか切ないではなく、なんかグッときました。愛しい人の残した物が、長い時の流れを経て主人公の元にとか……こういう展開弱いんですよ。転生して再会とかより好きかもしれない。
それにしても年の差パネェ。でもエンディング絵では意外としっくりいっていて、意外に思いつつニヤニヤ。
結婚することを伝えたときの、雅刀の心情を思うとちょっと複雑ですけどねw


・勘助は真奈自身ではなく奏ばっかり見ている気がして、ちょっと複雑でした。
なので現代へ帰る間際、やっと名前で呼んでくれたときは妙に嬉しかった。ヤンデレエンド?もあれはあれで……。
結局「彼自身は一体何者なのか?」という根本は不明でしたが、これは深く考えるところではないのかな。
他ルートで捕まったとき、きっぱり「憶えてない、知らない」と言った主人公への反応が切ない。
現代エンドではちゃんと年をとるようになった描写があって、心底ホッとしました。
真相を知ってからは構いたくなる人その二。


それにしても、謙信様が格好良すぎてエンディングがないのが悔やまれる。
恋仲は無理でも、これからもずっと着いていきます! 的なエンドが欲しかったなぁ。瑠璃丸はノーマルルートがいい感じだったので良し。

親父キャラ好きにはぜひおすすめしたい一本。
シナリオの好みはありますが、声もビジュアルも実に合っていてたまりません。
あとは、悲恋好きな方も楽しめるかも。悲恋のみというキャラはいませんが、戦国時代ということでバッドエンドの死別が多めです。
キャラが死んだり、主人公が死んだり、はたまた現代帰還で永遠の別れだったり……結構なバリエーションを楽しめます。

設定や、声やビジュアルを含めキャラは実に良いのに、ルートかぶりが多く、描写もすっ飛ばし気味なので物足りない感がありました。ファンディスクが出たら大喜びで買うのになぁ。




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