「GARNET CRADLE」感想

GARNET CRADLE(Win)の感想です。






2年生への進級を控えた春、天橋美紅は学園の一大イベントでのヒロインに抜擢されます。
辞退も受け入れてもらえず、気が重いながらも引き受けることに。
その役柄のこともあり、思い悩む日々を過ごす美紅。
それと時を同じくして、ある夜を境に不思議な世界へ足を踏み入れてしまいます。
あまりにも現実世界と違う様相の世界「ミフターフ」でしたが、現実世界との妙な符号もいくつかありました。
そこに住む5人の王子うち4人は現実での知り合いとそっくりだったのです。
それに戸惑う間もなく、聖なる泉から現れたという理由で、美紅は次代の王を決めるという姫巫女となってしまいます。
5人の王子のうち姫巫女が誰かに恋をし、その人物が王になるという定め。
家庭の事情により恋から身を遠ざけていた美紅にとっては、非常に難しく同時に抵抗のある役目でした。
そんな彼女の心情を置き去りに、この日からいつもの現実とミフターフでの奇妙な二重生活が始まります。
2つの世界を行き来し、不思議な運命に翻弄されながらも……いつしか避けていたはずの恋に落ちていく美紅。
世界の真相にたどり着き、用意された残酷な結末を変えられるか否かは彼女にかかっています。



テキストは一人称で地の文が入るタイプですが、描写自体は割とあっさりめなので読みやすいものでした。
BGMはアラビアンな雰囲気のものが多く、異世界のイメージともよくあっていましたし、なによりどれも良い曲です。サヤラーン~月夜の竪琴~が特にお気に入り。サーリヤの歌声入りも良かったです。

システム面については、チャートシステムがとてもありがたい。
ゲーム中でもいつでも閲覧・ジャンプできるので、自分が今どのルートにいるかなどが一目瞭然です。
システムボタンも画面の雰囲気を壊さないよう、さりげない配置な所にこだわりが感じられました。
一度Q-LOADを間違って押してしまったのですが、ロード前に戻れるようにQ-RETURNボタンが用意されているのも細かい配慮です。

「……」部分にテキスト表示されない呟きが入るのも良いですね。
女の子を含めて、声優さんはどのキャラもとても良かったです。ファラーシャの声が好き!


次に惜しい点。
まず、エンディングが少ない。
各王子ハッピーエンド、サーリヤバッド、共通バッドしかありません。
サーリヤのバッドが良かっただけに、せめて各王子ごとのバッドエンドくらい欲しかったなぁ。
ストーリーは、どのシナリオもほぼ同じ展開・オチで残念。各キャラが持つ事情は当然違っていますが、流れも最終的な決着も同じでは飽きてしまいます。
根幹の物語のせいで異世界残留が無理だというのは分かるのですが、もう少しバリエーションを付けても良かったのでは。
文章は前述した通りあっさりめではあるのですが、漢字表記にちょっとクセがあるように思います。
特に「凝視める」で「みつめる」と読むのは少々違和感があり、最後まで慣れませんでした。こればっかりは個人の趣味でしょうが……「見つめる」か、でなければ「凝視する」という表記にして欲しかったです。

全体的にボリューム不足で、おまけも少なかったように思います。
EXTRAはCG、BGM鑑賞、本編でも見られるチャート(シナリオ回想可)だけ。
チャートがあるのでエンディングリストはいらないとして、もう少しなにか入れて欲しかった。最近はおまけ要素が豊富なゲームも多いので、余計にそう感じてしまいます。
題材や物語、キャラはいいのに、どことなく物足りなさを感じてしまうのはそこら辺が原因なのかな。
迦神先生の正体も結局明言されませんでしたし(タイトル画面にも出ているし、てっきり隠し攻略キャラなのだと思ってましたorz)、どことなく詰めの甘さを感じてしまいました。

以下は各キャラの一言感想です。(大してネタバレでない所は反転文字にしていません)
サーリヤルートで意地を張りあって素直になれない二人に、思わずニヤニヤ。
悲恋エンドも良かったです。辛そうに嘘をつくサーリヤが切なかった。
輝一郎ルートでは、まさかのおっぱい談義にびっくりしましたw 照れずに普通に答えている輝一郎すげえ。
透矢はインテリクール系かと思いきや、ツンギレ?告白で驚きました。いちいち慌てすぎな所がかわいい。
理人はいちいち胡散臭い所が魅力ですね。カウチで横になっているCGがかわいいです。

異世界トリップ、優秀主人公(容姿、成績、家柄すべて良し)が大丈夫で、気になるキャラがいれば楽しめるゲームだと思います。ファンディスクも出ていますし、本編が物足りないならそちらを買うのもアリ。
個人的には、どのキャラも一本道で同じ展開(特に肝心のクライマックス→エンディング辺り)という所さえなければ……と惜しい感じです。





GARNET CRADLE
SPICA
2009-05-01

ユーザレビュー:
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これぞ癒しまず、絵柄 ...
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