「カヌチ 白き翼の章」感想

カヌチ 白き翼の章(PS2)の感想です。




二千年前の神話を主軸に、現代に甦った戦女神をめぐるファンタジー。
幼い頃、戦災で両親を亡くした鍛冶師見習いのアキ・ミヤズと、
そんな彼女に取り憑いた(?)、二千年前の神話の主人公カヤナ・タカマハラの二人を中心に物語は進んでいきます。
それぞれのキャラクターが抱える過去、カヤナの甦った理由、もがれた翼の行方……などなど、たくさんの謎を孕んだストーリーは先が気になる展開。
後編での攻略対象も、それぞれ対応キャラに深く関わってくるのが心憎い。アクトが好きだ!


ゲームのメインは鍛冶仕事。
材料を採取して武器を作成・依頼を受けてお金を稼ぐというのが主な内容です。
素材を効率よく採取するためには、採取物がたくさん入る袋や、採取地に行く際の時間短縮のため馬も買わないといけません。
また、採取中体力が尽きたときのために料理を持っていくのも良し。
始めはちょっと戸惑うかもしれませんが、ゆったりやっても充分の日数があるので安心してください。


元々アトリエ系のゲームが大好きなせいもあるんですが、前述した素材集め&武器作りが楽しいです。
あくまでメインはストーリーなので、アイテム数自体は本格的な経営シミュレーションに及びませんし、すぐにコンプリート出来てしまいます。そこが惜しい。
素材のグラフィックも綺麗。コレクション心をくすぐります。
採取場所でも、細かくメモを取りながら必死で集めました。

周回プレイで新しいイベントが発生するのも嬉しい要素ですね。
前回クリアしたキャラのバックボーンというか、このとき実はこんなことがあった、
というような繋がりが感じられて良かったです。

あと、音楽がとてもいい。タイトル曲の壮大さがたまりません。オープニング曲も好きです。
画面転換時のエフェクトとかメニューがとても凝っていて、細かいこだわりを感じられます。
背景も綺麗ですし、時間帯や状況によって立ち絵の雰囲気が変わるのもいいなと思いました。
イベントチャートがあるのも親切ですね。





次に惜しい点。

スキップのスピードが若干遅い。
メッセージ切り替えのモーションのせいだと思うので、スキップ時はノーウェイト表示にして欲しかった。
周回プレイ時、共通ルート部分が長いので(特にプロローグ)ちょっとだれてしまいました。
選択肢表示中はセーブが出来ない点も少々ストレスがたまります。
(バックログジャンプがあるので、間違った際は戻れますが)
ADV部分でセーブすると、ロード時に場面先頭へ戻されてしまうのも直して欲しい。
開始地点のようなものが決まっているのでしょうか。
あとはコロに餌をあげるとき、袋の中ではなく在庫から選べるようにして欲しかった。
贅沢を言うなら、素材情報に採取場所・製作武器も載ってれば便利かな。
でも細かくメモしながらの作業もなかなか楽しいので、一長一短ですね。
あとは後半になるとやることがなくなってしまいがちなので、もっと作成できるものを増やすなり依頼を増やすなりして欲しいです。
1周目の70日目を過ぎた辺りで作成武器コンプリート・新規依頼も来なくなってしまって、かなり暇でした。
「次の日へ」項目があるので、暇な日はスキップできるんですけどね。
2周目以降はアイテム等一通り引き継げるので、もっとやり込み要素があっても良かったかなと思います。


前編ということで一概には言えませんが、ストーリーについて。
一部キャラ(約半分)はアキではなくカヤナがメインで、ちょっと拍子抜けでした。
カヤナのキャラクター自体は嫌いじゃないんですが、どうしても普通の女の子で操作のメインであるアキに感情移入してしまうので、微妙に失恋した気分になるというか……。
まぁ本人同士はお互いに恋愛までいっていないので、プレイヤー的にということになりますが。
(アキ寄りのキャラについても、まだ恋愛感情とは言えない印象ですし)
カヤナに傾いているかなーと思うのはクラトクガミくらいかな。
恋愛かと言われると微妙ですが……クガミはどっちかというと敬愛だと思います。
後半でどう転ぶか楽しみ。

カヤナには立ち絵がしっかりあるので、その辺も「主人公」として見られない要因だと思います。
主人公のグラフィックが出ること自体は抵抗がないので、あくまで片方にだけあるという点が感情移入の差を生んでいるのかなと。
どうにも心情が理解できない場面があったのも残念。
一つ挙げるとすると、アキが「品評会は自分の力だけで頑張りたい」と言う場面。
カヤナが急に怒り出して「剣を振るう私の気持ちなど、お前には分からない」と言いだした意味が分からなかった。
その後の展開を見ると、頼って欲しかったのでしょうか?
たとえアキが「協力して」と言ったとしても「甘えるな。いずれは一人でやっていかねばならないんだぞ」という風に、自らの領分を弁える毅然としたキャラだと思っていたので、ここはがっかりしてしまいました。
(ここまで)

個人的にカヤナはイズサミと幸せになって欲しいので、攻略対象はアキと恋愛して欲しいなというのが正直なところ。
限定版の絵本を読んだら余計にそう思ってしまいました。
もう家のしがらみはないんですし、二人とも幸せになって欲しいものです。



気を付けるべきなのは、前編の事件は一応終結、残った謎は後編で~という作りではないという点。
波乱の展開が幕開けたところで後編へ続く!となっているので、気が短い方は後編が発売になってからの購入をおすすめします。(隠しキャラのハヤノだけは完結していますが)
ただ後編への引き継ぎもあるので、黒の章を買う予定なら今の内にデータを作っておくとラクかも。
予告を見ながらワクワクするのもなかなか良いものです。
不満な点もいくつか書きましたが、スキップスピードやアイテム数なんかは黒の章にて改善されるようです。
あと純粋に続きが気になるので、黒の章はかなり期待しています。

とりあえず黒の章発売までに引き継ぎ用データを作成しておきたいと思います。





カヌチ 白き翼の章(特別限定版)
アイディアファクトリー
2008-10-02

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