「マーメイドプリズム」感想

マーメイドプリズム(PS2)の感想です。




水泳部補欠の主人公、速水瞳。
ある日、光に包まれて目覚めた先は異世界・シーベンスファルデ。そこで瞳は人魚の姫になっていた。
異世界で出会った王子は見覚えのある人ばかり。
やがてそれがただの夢ではなく、現実に起こっていることだと知り……という物語。
現実と異世界を行き来しながら、必ず襲う悲劇の運命に終止符を打つのがゲームを通してのテーマです。


主人公を含め、キャラクターが魅力的です。イラストも好み。ハンスも可愛い!
ストーリーはキャラクターによってラブラブだったり友情っぽかったり、恋愛度で言えば差があるように思いますが、どのルートも面白かったです。サブキャラも無駄に美形。
現実と異世界を行き来するというファンタジーな設定でありながら、どことなくシビアな雰囲気。
特にラストの方残り日数が表示されてからの展開は、鬱々していたり、悲愴だったり、切なかったりで目が離せません。

ソーマのかけらのデザインも綺麗ですし、クリック待ちイラストのハンスは可愛いしで、細かいこだわりが感じられました。
主人公のタイプも選択できるんですね。常におしゃべりモードでしたが。



次に惜しい点。

後半はフリー時間があまって少しだらけました。流のソーマという措置はありますが、できれば次のイベントへスキップできるような機能が欲しかった。
移動場所選択もLRボタンで自動的にカーソルが合うという形だったら、もう少し楽だったかなと。
(周回進めるにつれ気にならなくなりましたが)
イベントスキップも楽なんですが、ルートによって会話がかなり違ったりするので、既読スキップもあったら良かったです。
他には細かい点になりますが、画面切り替え時のロードが若干遅い、移動画面でしかシステムメニューが呼び出せない、スタッフロールが飛ばせないという辺り。



ではキャラ別の感想を少し。


紅蓮……ローザよりも、むしろルイの方にちょっとやきもきしました。
エンド後もまだ紅蓮(グリーエン)のことを男として見てないっぽいですし……まぁどっちのエンドの場合も表向き他人という関係になってしまったので、これから変わっていくのでしょうね。
本当の意味で姉弟だっただけにいきなり「私も好き」って展開になるのは無理があるかもしれませんが、紅蓮の片思いという印象が強くて辛かったです。
でも「見ている方が恥ずかしくなるキス」はどんなキスをしたんだルイ!



トーヤ……思ったよりオカマ寄りなのに、見た目よりずっと漢らしいキャラでした。
攻略キャラの中では一番大人というか精神的に自立しているような気がします。シェイドの事にしても、あくまで彼の自由のために殺してあげる、という所が泣けました。
ユウトルートを見た限り、実はかなり強いっぽいですね。シャルとの戦いで魔力を使わなかったのは、正々堂々戦いたかったからなんでしょうか。オカマ萌えに目覚めそうです。



シャル……ツボにヒットな展開でした。自己犠牲精神とか悲壮感がたまらん。
人魚の血でできたソーマのくだりは辛かったです。そりゃあお父さまとかメイは助かったけど、ヴァイツを攻めたとなるとジュンとかラインさんはorz
その辺りは言及されてませんでしたが、全体的に辛いルートでした。そこがいいんですけど!
異世界エンド後日談は「ちょ、ま……そういえば大人!」という感じでした。



ユウト……猫かぶりっぷりにときめきつつ、あまりのドSぶりに若干怯えました。むしろDVか。瀕死になるまで暴力ふるうって、おま……こ、攻略キャラだよね?
前世にしても手酷い裏切りでもしたのかと思いきや、そうでもないっぽいですし、両思いだったのかも定かではないですね。うーん。
呪いに走る前のユウトと前世ルイのエピソードも少し見てみたかったです。
エンディングのシドウとリュウカは笑いました。高校生は無理がありすぎるw



主人公=プレイヤーというより、あくまでプレイヤーは傍観者として物語に組み込まれているという点は、乙女ゲーとしてはなかなか無い設定だなと思いました。
とはいえそれが前面に押し出されているわけではないので、個人的には気になりません。
私はガンパレとか好きなのでそう思うのかも?
好きずきはあると思います。


以下、世界観に関するネタバレ満載。
ループものということで、各王子とのエンドを繰り返した果てのユウトエンドなのかなと思いましたが、刻のソーマを作った=転生の輪は外れたという言葉を信じるとすると……キャラ別エンドでは、ユウトの呪いから逃れて幸せになったという解釈でいいんですかね。
ということは、悲劇を繰り返していたのはルイの魂であって、速水瞳(及びルイ・ミーア)だけが同じ時代・悲劇を繰り返していたわけではないのでしょうか?(つまり繰り返していたという悲劇は、ルイはルイでも違うルイがそれぞれ辿った運命の事かなと)
「また物語を~」「今回の刻の書は~」というユウトの台詞は、そうともとれるように思いますが……
あーでもファンブックの書き下ろし小説は、同じルイが各王子とくっついた運命をユウトが見ている感じだったので、悲劇に見舞われながらも、それぞれのルートのルイは最終的に逃れていったということ?
転生の輪を解除されてしまったがためにエンド後のルイには介入できず、そうなる前のルイにまた違う悲劇を……でもそうすると過去に戻ってた事になりますね。
小説最後の、時計が逆に廻りだしたという文章からそう推測するのもアリですか。
というわけで、個人的にはそう解釈しておこうと思います。ドツボに嵌る前に!
ここまで。



引っ掛かる所がちょこちょこありますが、それを補って余りある魅力のある作品だと思います。
廉価版がかなりお安いですし、気になるキャラ・キーワードがあったら是非プレイしていただきたいゲームです。
操作性の方はやるにつれ慣れてきますし、共通イベント等での「なんでこんな状況に?」という疑問がユウトルートで明らかになっていく展開はとっても燃えました。こういうストーリー設定の穴埋め好き!
ただ、攻略キャラに主人公以外の女性キャラが深く関わってくるのが嫌だ!と言う方はやめておいた方がいいかもしれません。
何人かは女性が重要キャラだったりするので。

ちなみに、ドラマCDの方もおすすめです。おまけボイスの破壊力は一度聴く価値有り。




SIMPLE2000シリーズ Vol.122 THE 人魚姫物語 ~マーメイドプリズム~
D3PUBLISHER
2007-11-29

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